事例紹介

S社様 一升瓶、小瓶充填ライン統合工事

関連用語:

問題点、状況

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  • 充填ラインが一升瓶ラインと小瓶ラインの2ラインある。
  • 導入時と比較し一升瓶ラインの稼働率が落ちており、2ラインあるメリットがない。
  • 設備も老朽化しておりメンテナンスコストも増えてきている。2ラインあることで充填機やコンベア類の修繕費用が嵩むだけでなく、生産前後の洗浄、殺菌の手間も2ライン分かかるため、時間と労力のムダが生じている。
  • 新しい品目を生産したいが、2ラインあるため新規設備を導入するスペースがない。

対応

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  • 2ラインある充填ラインを一升瓶ラインに統合する形で1ライン化。
  • 一升瓶用と小瓶用のそれぞれの充填機は導入してから30年以上経っているため、現状の能力にあった新充填機を導入することを検討、一升瓶から小瓶まで対応できる充填機とした。新品も検討したが、中古のロータリー型充填機を完全オーバーホールし充填ノズルのみを新品とすることでコストダウンを図った。
  • 一升瓶用打栓機、ラベラー、小瓶用キャッパー、ラベラーは今後もメンテナンスをすることで使用できるので流用することにした。小瓶ラインの機器は一升瓶ラインに統合するため、入口、出口部を改造の上、設置・接続した。
  • 不要の一升瓶ラインの機器を撤去し、接続用のコンベアを新規設計の上、接続することで、新たにスペースを増やすことなく小瓶ラインの機器を統合することができた。
  • 小瓶のキャップシール用に使用していた固定式のスチーム式シュリンクトンネルは使い勝手が悪いため、電気ヒーター式のシュリンクトンネルを新設した。高さ調整が自在にできるため、一升瓶から小瓶まで全て対応することができ、温度の調整も簡単なことから、仕上がりが美しくなり、歩留まりの改善につながった。キャスターを付け、移動型にし、どこでも作業ができるようにし、また、不要な時はラインから外せるようにしスペースの有効活用を図った。

効果

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  • 1ラインに集約されることで、日々の生産業務の無駄が無くなり、準備、洗浄、メンテナンス等にかかる時間が劇的に減少した。
  • 中古の充填機を完全オーバーホールし要である充填ノズルのみ新作することで充填機の導入コストを1/3にすることができた。
  • ラインを統合することで新たに生まれたスペースは、「ものづくり補助金」を活用し、清酒や関連商品を生産するための殺菌装置を新規に導入した。今後も新製品の開発や生産の効率化に向けてさらなる設備の導入も検討中である。

お客様の感想

1ラインに統合すれば効率化できるだろうなとおぼろげながら感じてはいましたが、なかなか導入に踏み切れずにいました。
檜吉さんに一緒に考えてもらう中で、自分たちが気付かなかった問題点をみつけてくれたこと、そして具体的な設備改善の提案を受け、考えていた以上にさまざまことが良くなったと感じています。単にコストが安いということだけでなく、多くの会社の実例をもとに提案していただけるので安心感があります。将来の構想などこちらがもやっとしている事柄に対しても具体化していただけるので、今後とも生産全般に関する良き相談相手になっていただければと思います。

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