問題点、状況
- 清酒の設備を流用する中で簡易的に少量の甘酒を生産しているが、製造量を増やしさらにより高品質な甘酒を生産したい。
- どのような設備を導入し充填や殺菌についてどのようにすべきかわからない。
対応
- 糖化タンクは300L のジャケット式。温水循環式で最初は蒸気で、夜間は電気ヒーターを利用して温度を維持できるタンクを導入。
- 一晩糖化後、そのまま充填機に接続し、充填タンクとして利用できるように設計し、設備の導入コストと作業終了後の洗浄時間を少なくなるようにした。
- オプションとして攪拌機を取付け充填時に常に甘酒が均一になるようにした。
- 充填機は半自動ピストン式充填機を採用し、フットスイッチで起動できるようにした。
- 殺菌は清酒と兼用できる新設のパストライザーを導入した。
- 90℃以上で30分の殺菌時間をとり殺菌後は徐々に温度を下げ、最終40℃以下まで自動で冷却できる設備とした。
効果
- 清酒と異なり甘酒は清涼飲料であることから殺菌面など管理がより難しい商品ではあるが、糖化から充填、殺菌まで一連の工程を見直したことで品質が安定して生産できるようになった。より付加価値の高い製品も開発予定である。
導入前までは、品質が安定せず、殺菌についても自信をもって大丈夫とは言えない状態でした。アドバイスを受けつつ、弊社にあった設備を導入できてよかったです。充填機の選定の際、事前に製品でのテストができたことも安心できました。